<   2012年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

TOKYO SUKIYA LOVE STORY (2)

「すき家のことは……ホントに、ホントに、大好きなんです……ッ!!」



「ちょ、え、お前なんで泣いてんの!?」



「好きだから……だから……。

だからもう行かないって決めたの!!」





――TOKYO SUKIYA LOVE STORY.















ACT2:東京社畜のタシナミ  ~予感~



***



【主な登場人物(詳細適当)】


・吉野 松子(ヨシノ マツコ)
主人公。女。入社三年目にして社蓄。でも、そんな自分が嫌いじゃない。
会社最寄りのすき家店員「キム」が気になる。



・キム
松子の会社最寄りのすき家店員。チャングンなんとかさんに似てる。



・タブレット野郎
すき家で松子の隣に居たリーマン。もやしでメガネの男。バカでかいタブレットを所有。Twitterで松子をdisる。










【これまでのあらすじ(超粗め)】

とある残業帰りの平日23時。東京でハイパーにメディアをクリエイトしている吉野松子(24)は、今日も会社最寄のすき家に居た。お目当ては店員のキムであり、牛丼では無い。キムを舐め回すように眺めまくる一方で牛丼は残しまくる松子。すると松子の隣に座りバカでかいタブレットでTwitterをしていたリーマンが「牛肉の配分をミスったダサいひとww」と、松子をdisるツイートをする。それを見た松子はブチ切れ。リーマンからタブレットを奪い取り「バカでかいタブレットでTwitterしてる方がダサい!」 と盛大にシャウト。果たして松子の運命は??










***



「こんなバカでかいタブレットで

Twitterやってる方がだっせぇんだよっ!!」





タブレットを奪い取って怒鳴るあたし。

それを呆然と見上げるタブレット野郎。そして。

無表情で私達の間に入る、キム。



「スイマセーン。

ホカノ、オキャクサンノ、ゴメイワクニナリマスノデー。

オカイケーコチラデスー。スイマセーン。」





いつもに増して事務的なトーンで言うキム。

明らかに迷惑そう。

あーあ、完全、嫌われた。

終わった。あたしの恋、終わった。

もう、すき家来れないじゃん。

最悪。





「オ、オキャクサン、720エンのオツリ……。」

「結構です。」



キムの顔も見ず千円札だけ渡して店を出る。

そして、走る。

高校の頃は、陸上部に憧れていた生物部だったから

嫌なことがあると、とりあえず走るんだよね。









***



「待てコラーーー!!」





後ろから、男の怒声が聞こえる。

何で?? お金払ったよね?? 

しかも720円余計に。



「ターーブーーレッーートーーー!!」





!!!

いつの間にか小脇に抱えていた、

バカでかい板(若干邪魔)の存在を思い出す。

何か走りにキレがないと思ったら、こいつのせいか。





あたしに追いついて、ぜーぜー言ってるタブレット野郎に

バカでかい板を手渡す。



「失礼いたしました。お返しいたします。」

「あぁ……ほんっとに……失礼極まりねぇ。」



それをひったくるように受け取るタブレット野郎。

ぎっ、と寄った眉間のシワが、

ヤツの人相の悪さに拍車をかけてる。



だから、ついイラッとして、

ほっときゃいいのに歯向かってしまった。










***



「あんたも大概失礼でしょ? 

Twitterで人のこと密かに小バカにして。」


「あのね……。人のTwitterを無断で覗いたり、

公衆の面前で人のこと、

『だっせぇ』って怒鳴りつけたり、

挙げ句、人のタブレットをパクって逃げようとした

オマエにだけは言われたくない。」


「覗いてないし! 見えたの! 

そのタブレットがバカでかいから!」


「オマエどこまでも失礼だな! 

俺のことは何と言われようと知ったことねぇけど、

このタブレットと、あと、

すき家を冒涜するやつだけは許さねぇんだよっ!!」



一気にヒートアップ。タブレットがまさかの地雷とは。

意味分かんないし。マジでオタクめんどいし。

しかも、何でここですき家が出てくんの??



「ぼっ……冒涜って大げさな。

それに、すき家に関してはむしろ崇拝してるわよ。

平日毎日通ってんだから。」


「崇拝してる人間が肉の配分ミスるかよ。」


「ミスってんじゃないわよ。美味しくないから残してんの。」


「やっぱ崇拝してねーし!! 

あーもう、頭きたわ!! 

オマエ、ちょっとツラ貸せ!!」


「えっ!? ちょ、ちょっと何すんのよ!」



もやしとはいえ、興奮気味の男に

いきなり腕を掴まれたので、かなり焦る。

ほんとに、さっきから何をそんなにアツくなってんの??










***



「何する気!?」


「決まってんだろ、すき家行くんだよ!

そんでな、オマエのすき家に対する冒涜精神を

叩き直してやる!!」


「はぁ!? 意味分かんないし!

てゆーか、さっきすき家行ったばっかじゃん! 

そんでキムに嫌われたし! 戻るの恥ずかしいし!」


「ばか、戻るわけねーだろ。つーかキムって誰だよ。

さっきの店とは別のすき家だよ。

あのデパートから、向こうに走ってる高速の下を横切る感じで

5分ちょっと真っ直ぐ歩けば、あるから。」


「ああ、そーなの? 知らなかった。」


「会社付近のすき家は、最低2店舗は把握しとくのが

東京社畜のたしなみだぜ。

分かったら、さっさと行くぞ。」





いやいや、何ひとつ分かんないし。

本気で意味分かんないし。

けど。

何となく、ついて行くことにした。





どーせ社畜だし?

明日休みなのに、どーせ予定ないし?





それに、何となくだけど。

もっと、知りたくなったの……。










すき家のこと。















ACT3に続く。

More
[PR]
by ikako_pa_rara | 2012-08-29 19:26 | Fiction.

仕事の息抜きに何も見ずにスイカペンギン描いてみた。

a0249157_19491043.jpg




近い。近いはず。

イイ線いってるはず。

けど何か違う。

何が違うって、いつも見てるスイカペンギンは

かわいいのに

あたしが描いたスイカペンギンは

かわいくない。

何が違うのかな。
[PR]
by ikako_pa_rara | 2012-08-23 19:48 | 自堕落な日々

たまには中央線を褒めてみる


うちからは、中央線がよく見える。

中央線、乗るのは大大大大大ッ嫌いやけども、

眺めている分には何か可愛いから不思議。



乗っているときはイライラしかしないノロマな速度も

眺めている分には和むから不思議。



新幹線や特急みたいに、先が尖った電車もイカスけども

在来線っぽい、先がつるんとして、四角い電車の方が、

レトロな感じがして可愛い。



特に夜の中央線は、キラキラしていて、美しい。





※音量注意


うだる暑さが引いた頃、外に出て、ポケーッと眺めるのが、最近好きです。

規則的な走行音と光の流れに、癒される。



乗客としても、仲良くなれたらいいのだけれど。

















全然関係ないですけど、お知らせです。

エキサイトさんが 「記事ランキング」 という新しい機能を

勝手に増やしてくださったそうです。

1週間で読まれた回数の多い記事のランキングゥ~! だそうです。

当ブログでは、右サイドバーの下の方に設けておりますので

よろしければどうぞ。
[PR]
by ikako_pa_rara | 2012-08-20 00:17 | 上京見聞録

すき家と恋愛を強引に絡めるのがマイブーム

8月8日にデビューしたばかりの、すき家期間限定メニュー


「花がつオクラ牛丼」を試してみました。



a0249157_21494561.jpg



※写真は中盛です。右は豚汁です。





結論から申しますと、軽く涙ぐむほど美味しかったです。

初夏に「美味しくないはずがない」と話題になった

「ごまだれきんぴら牛丼」はもちろんのこと、

ぶっちぎりの安定感を誇る、あの

「おろしポン酢牛丼」とも張り合えるレベルのハイクオリティ。

たとえるならば、安倍なつみ全盛期のモー娘。に、

後藤真希という大型新人が乗り込んできた、

あのアツい期待感を彷彿とさせる逸品、そんな感じ。





ダシ醤油で軽く味付けしたオクラは

予め牛丼に乗せてあり、

そこに別添えの花がつおを、己のタイミングで踊らせるのです。

あつあつのオクラ牛丼の上で華麗に舞う花がつおと共に

アナタのココロもフゥー! みたいな!

ひとくち頬張れば、ダシ醤油と花がつおの

Wダシがアナタの舌でフゥー! みたいな!





ひとつ欠点を申しますと

ただでさえ甘辛く味付けした牛肉に

ダシ醤油、ときているので

若干のしょっぱさは正直否めないです。

だがしかし! そこは旬のオクラの

みずみずしさと粘り気と、前述のWダシがね!

上手に中和してくださります!

その中和力を最大限発揮するため、

ダンシング花がつおを一通り堪能した後は、

周りを気にせず、牛丼・オクラ・かつおを

しっかりしっかり混ぜてから食べることを

オススメいたします。





ちなみに、オクラの粘り成分(ペクチンとムチン)には、

血中コレステロール値や血圧を下げる働きや

胃の保護や整腸作用があるらしいです。

さらに、タンパク質の消化促進作用もあるらしいので、

牛肉や鰹節からなるタンパク質を効率よくアミノ酸に分解、

体に送り届けることができる、ってわけです。たぶん。





何かめんどくさい話をしてしまいましたが、

つまり「花がつオクラ牛丼」は、

夏バテでお疲れ気味のリーマンにも

美容が気になる大人女子にも

育ち盛りのヤングにも

人生これからと思うシルバー世代にも

お・す・す・め、ってこと!

ホンマおすすめです! 埴輪に誓って!










……そりゃ、私ら高校んときからずっとトモダチで、

10年経った今になって「好き」とか、

ルール違反なんかもしれへん。

「信じられへん」「信じたくない」って気持ちも分かる。

でも、ずっとトモダチとして、

ずっとあんたの側におったからこそ、

そん中で色々経験して、大人になったからこそ、

今このタイミングでやっと

「私にはあんたしかおらへん」って、気づいたんよな。

ほんま今更やんな。困らせてごめん。

でも、好きや。ううん、すき家。



だからさ、お願いやから、

花がつオクラ牛丼、食べてみてくれへんかな??

[PR]
by ikako_pa_rara | 2012-08-09 23:45 | 自堕落な日々

TOKYO SUKIYA LOVE STORY (1)

「俺達の仲」に

歪(ひず)みを作ってしまったのは

わたしから。そして

わたしだけ。





きみは気づかない。





「嫌い」はひとつで

「好き」はふたつ。





厄介なほうの「好き」を

抱えてしまったのは

わたしだけ。





きみは気づかない。





――TOKYO SUKIYA LOVE STORY.















ACT1:すき家なう。~出逢い~



***



「あーー超お腹減ったしっっ♪♪」





なあんて、昔流行ったネットスラングを

天を仰ぎながら絶叫するあたしは

吉野 松子(ヨシノ マツコ)。



トーキョーでハイパーにメディアを

クリエイトしちゃってる(仮)

24歳! 女子! 社会人三年目! 



三年目に入ってからウルトラ残業まみれで

今日ももう23時! やんなっちゃう!





なあんて、ね。

ホントはそんなに、嫌でもないんだ。

あたしには、これから「おたのしみコース」が待ってるから。



「おたのしみコース」ってのは、ね。

Pバルーンを駆使してブルとポンキーを

避けて避けて避けないとクリアできない

あの「おたのしみコース」じゃなくって、



23時にすき家でゴハンを食べること。





え?

「そんなに牛丼が好きなのか。」って?

ううん、牛丼なんて、どうでもいいの。

専らあたしのお目当ては、

23時にいつもすき家に出勤している

チャン・グ●ソク似の彼、キムさん。





キムさんに水をもらい、注文を聞いてもらい、

丼をもらい、お金を渡す。

それだけのために、あたしは平日の23時。

毎日会社最寄りのすき家に通っている。









***



「イラッシャイマセー。ゴチュウモン、ドウゾー。」

慣れた手つきで、あたしに水をくれるキム。

「並ください。」

メニューも見ずに答えるあたし。



だって興味ないし。

ここに居て、キムを眺める権利を得られるなら、

丼の中身なんて、別に何だっていいし。





「ナミイッチョー!!」



調理スペースに向かってそう叫ぶキムは、

今日もあたし史上最強に、ワイルドかつクール。

そんな余韻に浸りながら、キムがくれた水をひとくち飲む。

プラスティック製のグラスはいつも良い具合に滴っていて、

若干のエロスを感じてしまうのは何故だろう。

キムがかっこいいから?? それとも今が23時だから??

まぁ、どっちでもいいけど。グラスの微々たるエロスより

今はキムのイ・ロ・ケ☆





「ナミデース。」



キムが並を運んでくれた。

嬉しい。

でも、あたしはどうしても、この丼を好きになれない。

たっぷりすぎる白ごはんに、ほんの少しのお肉。

延々と続く、薄甘い醤油味。

いつもスプーン5杯くらいで飽きちゃう。

今日も薄汚れた感じの白ごはんが、かなり残ってしまった。

これで280円は正直痛い。

でもまぁ、キムのことを思えば全然だよね。










***



「アリガトーゴザイマース。オカイケーコチラデスー。」

あたしが立ち上がると同時に、

キムがあたしをレジへと誘導してくれる。

嬉しいな。



いそいそと鞄を持ち上げ、ようとしたら。

「あ、ごめんなさい。」

隣の人のタブレットに鞄をぶつけてしまった。



「………。」



タブレットの持ち主に睨まれる。

あたしと同い年くらいの、四角い黒ぶち眼鏡のリーマン。

もやしな感じ。神経質な感じ。

やな感じ。





ほんと、やな感じ。謝ったじゃん。

こんな狭いお店で、そんなバカでかい

タブレット使う方が悪いんじゃん。

食事に集中しろっての。



って言ってやりたかったけど、

この人、人相悪いし

ナイフとか持ってそうだったから、押し殺した。

代わりにタブレットを睨みつけてみる。





===================================
すき家なう。隣の女が並をメッチャ残してる。すき家への冒涜だ。つか、女はすき家に来んな。品位が損なわれる。
===================================










***



……Twitterかよ。

こんなバカでかいタブレットで敢えてTwitterかよ。

そして内容、明らかにあたしにケンカ売ってるし。

何ですき家に女が居たら、品位が損なわれるのよ。



てゆーか、すき家の品位って??



まぁ、どうでもいいけど。どうでもいいけどさ。

売られたケンカは買う主義なんだわ。





鞄を置き、席に着き直す。

キムがレジで、えっ、てなってるけど、仕方無い。

スプーンを手に取り、薄汚れた白ごはんに

とりあえず喰らいつく。



薄甘い……。延々薄甘い……。

無理。





「……ククッ。」



!!!

え、なに。

今、隣のタブレット野郎、笑った??

反射的にタブレットの画面を覗く。





===================================
隣の女が肉の配分ミスったのか黙々と白飯だけ食ってるwwwだっせぇwww
===================================










「こんなバカでかいタブレットで

Twitterやってる方がだっせぇんだよっ!!」






タブレットを奪い取って怒鳴るあたし。

それを呆然と見上げるタブレット野郎。





――こうして、あたしの「すき家ストーリー」は

幕を開けたのだった。










ACT2に続く。

More
[PR]
by ikako_pa_rara | 2012-08-08 00:02 | Fiction.


勢いで上京した人の自堕落な追憶
by ikako_pa_rara

最新の記事

ものすごくサラっと衝撃なこと..
at 2016-06-24 18:54
最近ハマっているもの
at 2016-05-28 23:44
そういえば私もう20代でもな..
at 2016-03-19 00:20
幸せ
at 2015-10-24 00:48
キノコの食べ過ぎでついに身体..
at 2015-05-10 22:06

カテゴリ

以前の記事

検索

その他のジャンル

外部リンク

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧